薬膳・漢方料理とは

料理と学問

医食同源

薬膳・漢方料理とは、中国医学の論理に基づいて食材と漢方を掛け合わせた料理で、料理として栄養を取り、なおかつ医学的に健康にもよいとされています。
薬膳・漢方はアカデミックな学問としても成り立っていて、医学的な効果、色、風味、香り、食品の組み合わせなど全てが研究され発展しています。
自然界にあるもの全てを料理と考え人それぞれ異なる、体質や健康状態、内臓に適した食物をどのように料理し、摂取することがより効果的であるかが、予防医学の見地に立ち考えられています。

未病を防ぐ

東洋医学では病気になる前の少し調子が悪い状態のことを「未病」と呼び、その時点で病気の発生を予防することを理想としています。
そのために、「医食同源」という毎日の食事から健康を作り出すという考え方があり、その考え方に基づくものが薬膳・漢方料理といえます。
人の体の日内バイオリズムや季節間の体調の変化にも対応し、それに合わせた薬膳・漢方料理を食べることが推進されています。

日本にも薬膳・漢方料理を食べることが出来るレストランは沢山あるので一度触れてみてはいかがでしょうか。

薬膳スイーツレシピ

美肌・アンチエイジングの効果的な薬膳スイーツをご紹介します。
おいしいスイーツできれいになれるなんて一石二鳥ですね!

銀耳雪梨糖水
材料
・ 白キクラゲ 10g
・ ドライナツメ 6~8粒
・ クコの実 適量
・ ハスの実(乾燥) 6~8粒
・ 梨(大きめ一口大) 適量
・ 氷砂糖 20~40g
・ 水 600㏄

作り方
1. 白キクラゲを軽く洗って、30分ほど水に浸ける。柔らかくなったら石づきの固い部分を切り取って食べやすい大きさに切る。
2. ハスの実、クコの実、ナツメを洗う。
3. 鍋に水、白キクラゲを入れ沸騰させたら弱火にして40分ほど煮る。※水が減ったら足してください。
4. 白キクラゲはとろとろとした粘りが出てきますが、これがコラーゲン効果になります。
5. こりこりしているというのは、まだ粘り気が出てきていない証拠です。スープが黄色く濁るまで煮てください。
6. 白キクラゲがとろとろに柔らかくなったら、ナツメ、クコの実、ハスの実を入れ、15分ほど煮ます。
7. 梨を入れて10分ほど煮ます。
8. 火を止めて氷砂糖を入れ、余熱で溶かします。溶けない場合や甘さを足す場合は再加熱してください。

薬膳ごはんレシピ

おしゃれなワンプレーとごはんで綺麗になれるなんて素敵なことはないですよね?
そんな夢のようなおいしい薬膳ごはんをご紹介いたします。
女性だけではなく、男性も喜ばれるお肉を使ったごはんです。

スペアリブと中華風薬膳ごはん
材料
・ もち米 2カップ
・ 黒米 大さじ1
・ 雑穀ミックス 30g
・ ウーロン茶葉 大さじ1
・ ウーロン茶 3カップ
・ 豚スペアリブ 500~600g
・ ※醤油 100~150㏄
・ ※マーマレード 100g
・ ※おろししょうが 40g
・ ※おろしにんにく 20g
・ ※酒 50㏄
・ 花山椒 適量
・ クコの実 適量
・ 木の芽 適量

作り方
1. ジッバーのついた袋に※をすべて合わせてスペアリブを一晩漬け込む。
2. フライパンにサラダ油大さじ1を熱し、スペアリブの表面に焼き色を付けて取り出します。
3. もち米はさっと洗って、30分浸水させてからザルにあげます。
4. 米をといでザルにあげます。
5. ウーロン茶葉をフードプロセッサーなどで粉砕します。
6. 圧力鍋にもち米、米、黒米、雑穀米、粉砕した茶葉、ウーロン茶を入れて軽く混ぜます。
7. 米の上にスペアリブを並べてのせます。
8. 釜をセットして強火で、圧力がかかったら弱火で5分ほど加圧します。
9. 15分ほど放置して圧力が抜けたら釜を開けて器に盛ります。クコの実と山椒をちらし、木の芽を飾れば出来上がりです。

肩こり・腰痛の漢方

肩こり・腰痛は、痛む部位や痛みの程度によって処方が変わってきます。
漢方は、人間のカラダを構成する基本的な要素である「気・血・水」のバランスが崩れることで健康状態に影響するという考えです。
その中でも肩こりは、「気」や「血」の巡りが悪くなっていると考えます。
「気」の巡りは、イライラなど精神的な問題によってストレスがかかり、流れが滞ると考えます。
血流も悪くなり、つらい肩こりの症状となってカラダに現れます。
カラダは、冷えることによって「血」の巡りが悪くなります。
全身の血流を良くすることが大切なのです。
漢方薬による治療は、自然の力によって体質を改善しながら体内の循環を良くし、肩こりの根本的な原因を判断してその原因を治療していくことで、カラダの不調を改善します。

体を冷やす食べ物
・ 冷たい飲み物
・ 緑茶
・ コーヒー
・ 生野菜
・ 果物
・ 砂糖
・ バター
・ 生もの(刺身など)

おすすめの漢方
・ 葛根湯
・ 防風通聖散
・ 柴胡加竜骨牡蛎湯
・ 桂枝茯苓丸
・ 加味逍遥散
・ 当帰芍薬散

冷え・むくみの漢方

冷えは、特に女性にとっては大敵です。
手足や腰などカラダの一部または全身が、熱があるわけではないのに、冷える状態のことです。
女性は男性に比べて、カラダの構造の関係で冷えやすい傾向になります。
筋肉量が少ないので熱を作り出す力が弱いこと、脂肪が男性よりも多く一度冷えると温まりにくいという性質であることが関係しています。
成人女性の2人に1人は冷え症に悩んでいます。

夏は冷房などでカラダを冷やしすぎてしまう危険があります。また、冷たい食べ物や夏の野菜は体を冷やしがちです。
ホルモンバランスやストレスなどが影響することで、自律神経のバランスが崩れやすくなり、血流が悪くなってしまうことも原因として考えられます。

体を温める食べ物
・ しょうが
・ 玉ねぎ
・ 長ネギ
・ にんにく
・ にら

おすすめの漢方
・ 桃核承気湯
・ 桂枝茯苓丸
・ 当帰四逆加呉茱萸生姜湯
・ 当帰芍薬散
・ 赤玉のぽかぽか茶

・ 赤玉サプリ

便秘・下痢の漢方

毎日、定期的に排便していない、便が硬くて排便がスムーズにできない、残便感があるというのは、便秘のしるしです。
特定の病気が原因によってではなく、起こる便秘を常習性便秘と言います。
女囚性便秘には、弛緩性便秘と痙攣性便秘の2種類に分けることができます。

弛緩性便秘
不規則な生活習慣や食生活が原因とされる。
⇒腸の働きが低下してぜん運動が弱すぎるために便を排出することができない。

痙攣性便秘
ストレス性のものが多いとされる。
⇒腸が過剰に反応することで、ぜん運動が活発になり、便秘と下痢を繰り返してしまう。

便には、腸内細菌や消化液の残骸などの様々なものが含まれます。
このようなものを体内に放置しておくと、新陳代謝が悪くなり、お腹が張ったり肌の調子が悪くなったりします。

おすすめの漢方
・ 桃核蒸気湯
・ 防風通聖散
・ 加味逍遥散
・ 当帰芍薬散
・ すっきり茶

健康は美容にもつながります。
健康的で美しくあるために、まずは便秘になる原因を突き止めて、その根本を治療していきましょう。

薬膳・漢方を買うには

あなたの身近にも

ここでは、薬膳・漢方を買うことができるお店を紹介していきます。
あまり馴染みがないイメージの薬膳・漢方ですが、探してみると、実はいろいろな場所に、それらを買うことが出来るお店はあるものです。

伝統的な漢方の店

初回は、創業明治42年の日本を代表する伝統派漢方を提供する「赤尾漢方薬局」について紹介します。
赤尾漢方薬局は京都町屋に店舗を構え、その外装は、古都京都を感じさせる伝統的な構造になっています。
築120年の風情のある京都町屋で、「赤尾漢方薬局」で漢方の相談をし、赤尾漢方薬局が提供している「薬膳喫茶悠久」で、薬膳の入った飲み物やデザートに触れ、心も体もリラックスした時間を過ごしてみるのはいかがでしょうか。
なお「赤尾漢方薬局」はネットショッピングでの漢方の販売も行っているので、京都まで行く時間がない人には、そちらの利用もお勧めです。

「赤尾漢方薬局」
「薬膳喫茶悠久」
所在地: 京都府綾部市本町2丁目3
定休日:木曜日、祝祭日
営業時間:平日9:00~19:00
日曜日、祝日10:00~18:00

薬膳・漢方料理レシピと効力

身近な食材でお手軽に

ここでは自宅でお手軽に出来る、薬膳・漢方料理のレシピと、その効力を紹介していきます。
薬膳・漢方料理というと特殊な材料を使うと思うかもしれませんが、実は私たちがいつも食べているものにも、十分に医学的に効果がある食物があるので、それを組み合わせれば簡単に作ることが出来ます。

じゃがいもの薬効

みなさんがいつも食べている「じゃがいも」ですが、実は最近ではその医学的な効果に期待が寄せられています。
じゃがいもはカルシウムや熱に壊されにくいビタミンCを多量に含み、「健康食品」と定義されています。
じゃがいもには、胃の調子が悪いときの症状を緩和する薬効があり、特に胃潰瘍と十二指腸潰瘍に効果的で、食事療法にも使われています。

じゃがいもと豚肉の炒め物

今回は、胃の諸症状を緩和するのに有効なじゃがいもを使った美味しい料理を紹介します。
1、 まずじゃがいもを千切りにして、水に浸しておきます。
2、 豚肉のバラを用意し、同じように細かく切って、フライパンで炒めます。色が変わったころに、1で水に浸しておいたじゃがいもを入れて、炒めます。
3、 お好みにより塩コショウで味付けし、出来上がりです。

レストラン紹介

全国のレストラン

ここでは、薬膳・漢方料理を研究してきた私がお勧めする、全国の薬膳・漢方料理のレストランを紹介していきます。

韓国薬膳「はいやく」

レストランデータ初回は、東銀座にある高級感漂う韓国薬膳の店「はいやく」を紹介します。
「はいやく」は日本テレビ系列「ゴチになります」でも利用された店で、薬膳料理初心者にも安心して紹介することの出来る高いクオリティとバラエティを持つ店です。
夜は基本的にコース料理からメニューを選ぶことになるのですが、そのコースが美肌コース、痩身コースなど、女性の方が好みそうなものもあり、味の面でも、美容・健康の面でもとても魅力的なバリエーションが用意されています。
飲み物やメニューなどにはそれぞれ効能も記載されているので、知識がなくても分かりやすく利用することが出来ます。

お店はデートでも使えるような、高級感のあるシックで落ち着いた外装で、私が行くときはいつも決まって込んでいるので、門前払いやカウンター席での食事を避けたい方は事前の予約は必須です。

漢方で花粉症治療

美容に良い薬膳の食材

花粉症治療に効果のある漢方をご紹介していきます。
花粉症はアレルギー性鼻炎の一種で、鼻の粘膜が特定の物質に対して反応を起こし、くしゃみや鼻水、目のかゆみや充血などを伴う鼻炎のことを一般には言います。漢方の世界ではアレルギー性鼻炎は「冷え・鼻づまり・熱」の三つに大きく分類されます。
しかし、漢方は西洋の薬と違って「花粉症にはこの薬を飲めば効く」といったものではありません。使う人の体質や特にひどい症状に合わせて処方されます。

東洋医学では、花粉症とは「水毒」の状態であると考えます。簡単にいうと体内の悪い水が停滞しているから花粉症に対抗することができないのだと考えます。
悪い水が停滞しているのは胃腸の調子や冷えにあったと複数の原因が重なっているためと考えるので、漢方は身体の機能を全体的に修復して花粉症を治そうとします。
身体全体を改善する必要があるため、人によって処方が違うのです。
なので、漢方は薬と違って胃が荒れる心配も無く、かえって胃の調子も良くしてくれることもあります。

ここでは二種類の漢方を紹介しましょう。
一つ目は身体の冷えに効く「小青竜湯」です。花粉症特有の症状の鼻水や涙目に効くことはもちろん、身体を温め、寒気を取り除き咳にも効果があるので風邪にも有効です。花粉症の症状をとにかく和らげたいという人には「小青竜湯」が良いでしょう。

二つ目は疲労倦怠感に効く「八仙丸」です。こちらは体質を変えて、悪い水の停滞しない身体にすることで花粉症の予防が期待出来ます。
他にも漢方は体質や症状に合わせた処方がされるので、利用は薬剤師等に相談をしてからの方が良いでしょう。今回はご参考までに二つ紹介させて頂きました。